引き寄せの法則や潜在意識もしくは心理学を学んでいると、「自分を愛しましょう」または「自愛」という言葉を頻繁に見かけることはないしょうか。
わたし自身も、もうどうしようもなく辛い!ということが起こり、それをなんとかしたくて必死だったとき、潜在意識のことについて学び、そこで初めて”自分を愛する(自愛)”という考え方に出会いました。
しかし、今まで他人を大切にしましょう、あまり我儘を言わないようにしましょうなどと、どちらかと言えば他人を優先したり周りに迷惑をかけないように、と小さな頃から教えられてきた人の方がおそらく多いはず。
そういう人にとっては、自愛とは、、、?と、そもそも自分を愛すること自体が、どういうことか何をしていいのかよく分からなくてさらに悩む、なんてことにもなりかねません。
なので、今回は自愛ってどういうことか、また引き寄せの法則や潜在意識においての自愛の役割、などについてお伝えしていきますね。
「自分を愛すること」について理解が深まることで、自分をもっと知ろう大切にしようと思えるようになるとうれしいです。
自分を愛する(自愛)っていうことの定義について
ではまず、そもそも「自分を愛する」ということはどのような状態を意味するのでしょうか。
なんだか愛という言葉の範囲が広すぎて、抽象的で分からないよという方もいらっしゃるかもしれません。
細かい定義については人それぞれあるのかなと思いますが、まずはその定義を決めておかないと、自分は自分を愛している状態なのかどうか分からない、向かう先が分からない、自愛迷子になりかねないので、ある程度の定義づけをしていきますね。
自分を愛すること(自愛)とは
です。
もう少し細かく言うと
・自分の本音をわかっていて尊重する
・自分の望みや願いを小さなものでもちゃんと拾って尊重する
・なにができてもできなくても、あってもなくても、自分のことをただ大切だなあと思う
・ただここに存在している自分を愛おしいなあと感じれる
・根拠があってもなくても、自分のことを信じられる、自分の内側へ信頼を寄せている
でしょうか。
さらにさらに、自愛できていると、感覚でいえばなんだか理由はないけど大きな安心感がある。
大丈夫っていう安定感や、ハートのあたりがほっこりとしている感じ、願いや望みは叶ってなくても、日常が穏やかで心地よい感じで過ごせることが多くなります。
総じていうなら「なんか幸せ。なんか穏やか。なんか安心」っていう感じです。
引き寄せでいうと、ソースとの視点が重なっていて一致しているので、とてもいい気分って感じですね。
この「なんか」とか「なんとなく」とかがけっこうミソです。根拠ないのも最高です。
自分を愛することに関しては、いろいろなやり方もあるし捉え方がありますが、最終的にはこの状態になっていけばOKだと思ってください。
とはいえ、これだけでは、え!なにそれ、どういうこと!?という声が聞こえてきそうなので(笑)、これからより細かくお伝えしていきますね。
でもとにかく、まずは自分を愛する(自愛)とはシンプルに
ということを覚えておいてくださいね。
ありのままの自分ってなんぞや
さて、上記でお伝えした「ありのままの自分をそのまま受け入れる」ということから説明していきます。
まず、ありのままの自分、とは本当にそのままです。
素敵で素晴らしい自分ももちろんですが、ものすごいブラックな思考を持っている自分、ブスだと思う自分、貧乏だと感じる自分、ネガティブで、友達いなかったり、引きこもり、恋人いなくて〇年、学歴がない、などなどetcな自分、、、。
そういう自分も含めての全部の面の自分ということです。
でも、私たちはネガティブと感じる自分の側面だけ、必ずダメだ、消さなきゃ、恥ずかしい、隠さなきゃと「否定」しています。
この否定は意識的だったり無意識的だったりが多いんですよね。
しかし、そういうネガティブに感じる自分も、存在することをOKにする否定しない、ということがとても大切なのです。
例えば、2人の子供がいたとします。
もう1人は、お勉強ができなくて、いつも不愛想で、可愛くなくて、お友達に意地悪、そして嫌われ者のB子ちゃん。
これらの子が、自分の中に住んでいた時、私たちはついA子ちゃんを素敵だねえらいね、と褒めてちやほやしていつも表に出そうとしますよね。
しかしB子ちゃんの存在は、ダメな子!と叱り、否定し、嫌って、そして人から隠そうとしています。ひどい場合は無視です。
他人に対してはそんなひどいことなんてしない!という人も、意外に無意識で内側の自分自身にやってしまっていることが多々あるんですよね。
これは、まさに「ありのままの自分」を「そのまま」受け入れるのと反対のことです。
どんな自分でも否定しない無視しない、これが「自愛」の最初の一歩になります。
自分のことは自分自身が一番よく分かっていないもの
では次に、「自分の内側を観察して、自分の存在を知っていってただ愛でる」ということの説明です。
わたし自身、自分を愛する大切さについて知ったのは、本当にとてもとても苦しいことが起こったときでした。
この時は、もうあまりに辛くてこれをなんとかしたい!と考えて、潜在意識を変えたらうまくいくと知り、潜在意識について調べていたときに「自分を愛する(自愛)」という言葉と初めて出会ったんです。
最初は正直、「自愛」ってなんだ、そんなことよりもいいメソッドとか、すぐ現実が変わる方法はないのかと必死でした。
そして何よりも、それまでもいろいろなスピリチュアルなことを学んでいたので「私は私のことよく分かっているし、知っている」と思い込んでいました。
だから「自愛」とかできているし、と思っていたのです。
しかし、実際に「自分を愛すること」に取り組んでいくと、まったく自分の内側について分かっていなかった、自分のことを知らなかったということに気づき愕然としました。
私たちの身の回りには、たくさんの情報があります。
テレビ、インターネット、SNS、広告、雑誌、誰かとの会話、生きているだけでもうものすごい情報の波にさらされているのです。
そんな中で、いつのまにか刷り込まれるように、誰かの考えが自分の考えになっていたり、誰かの欲しいものが自分の欲しいものになっていたり、何かの情報や知識が自分の中にたくさん入ってきてしまうのです。
わたしたちはそれを処理するだけでもう精一杯で、内側をじっくりと見る余裕がなかなかありません。
そうして知らず知らずのうちに「誰かの(みんなの)基準が、自分の基準」というような他人軸になってしまっていたりします。
本来はじっくりととにかく時間をかけて腰を据えて、自分と対話しないと分からないことばかりなのです。
自分のことだから自分が一番わかっている、知っていると思っているほど危ういです。実際は隣の人のことよりも自分自身のことを知らないのかもしれません。
私たちは、自分の好きな人、大切な人のことについては、本当に関心をよく持ちよく知ろうとします。(そうでない人についても興味深々な人もいますが)
マザーテレサの有名な言葉を引用するなら「愛の反対は憎しみではない、無関心だ」というように、相手を理解したい、知りたい、繋がりたいと思うことは、私たちの深くに備わっている欲求であり、それも愛なのです。
自分を愛するための具体的なやり方は、また追々お伝えしていきますので、まずは、この自愛の大きな柱の部分をしっかり押さえておいてくださいね。
引き寄せの法則と自分を愛すること
では、次に「引き寄せの法則」において自分を愛するという事はどんな効果があるのでしょうか。
というのも、引き寄せの法則の法則とは簡単にいうと、自分が思考している波動と同じ(似た)波動同士が引き合うものなんですよね。
波動とは、自分の思考、いつも考えていること、思い込み、イメージしていること信じていること過去の記憶などなどです。
このなかに、自分はダメなやつ、できないやつ、自分が嫌い、大切にされなくてもいいなどなど、自分に対してネガティブな考えがいっぱいあったとしたらどうでしょうか。
もちろん、それらの波動に似たようなもの、つまりは、自分をそういうネガティブな気持ちにさせるものたちが集まってくるのです。
逆に、自分を愛おしい大切だと感じ、自分って素晴らしい、ただ生きているだけで最高だ、と考えたり思っていれば、その波動に似た波動が集まります。
さらに自分ってそうだよねと思わせてくれるような人や、ものや、出来事が起こってきます。
なので、自分の自分に対する思考が引き寄せに反映されてしまうので、「自分」を受け入れていく、認めていく、肯定していく(=自愛)は大事なのですね。
またさきほど
相手を理解したい、知りたい、繋がりたいと思うことは、私たちの深くに備わっている欲求でありそれも愛なのです。
自分に関心を持って、深く知ろうとすること、繋がろうとすることは、もうそれそのものが、自分に向ける愛なのです。
とお伝えしました。
実はこれって、源(ソース)がソースというものがなんであるかを知りたい、自分のなかに何が内包されているのかを知りたい、だから私たちという存在を創造した、という事と全く同じことなんです
→この記事を参照にしてね
なので、源(ソース)は、ソースがなんたるかを知りたいのとそれを意図したように、ソースの一部である、私たちも自分のことを知りたい、という欲求が止まることはありません。
そして源(ソース)が私たちの体験を通して、自分のことを知ることが喜びであります。
私たちが自分の内側にフォーカスを向け、気づき知ることは、この上ない至福であり、私たちが自分を知ろうとすることは、それそのものが源ソースの視点と波動に一致していくことでもあるのです。
そして、ソースが自分の一部でもある私たちを無条件に愛し観察し愛でているように、私たちも内側にあるすべてを、どんな醜いものでもネガティブなものでも否定することなくそこにあるのを認め、受け入れてただ観察し眺める。
これもまた源(ソース)の視点と一致する視点であり、源(ソース)の波動と一致していくことなのです。
逆に、引き寄せの法則とかによくあるパターンなのですが、否定感情とか持ってはいけない!と「ネガティブな感情をもつ自分はダメ!って否定する」ということは、もう源(ソース)の視点とズレまくりです。
ただ自分のことを、自分の思考・感情、あらゆる内側のものを眺める、認めるだけで本当はよいのです。
より詳しく知りたい人は、これを合わせて読んでみてね。
結局「自愛」がしっかりできていると、普段から源(ソース)の視点・波動と一致しやすいし、ズレてもすぐ戻ることもできます。
なにか上手くいかない時は、とにかく自分に矢印を向けて自分の内側をみて自愛に戻る。これだけでも、いろいろなことがスムーズに進みだしますよ。
潜在意識と自分を愛すること
つぎに「潜在意識」における自愛の効果についても、みていきましょう。
一般的に「潜在意識」はこれまた簡単に言うと、無意識のなかに入ってる思考(思い込み・観念)にそって現実をつくっていく、自動操縦のような意識といわれています。
その意識にそって私たちは現実に対して反射的に反応し、決まった思考→感情→行動、というようなプログラムが瞬時に自動で動き出し、私たちはその通りに考え、感じ、行動します。
当たり前になりすぎて、なかなか気づけないのです。
この潜在意識の中に、やはり自分に対する否定やネガティブな思い込みが入っていると、結局はその否定やネガティブな思い込みに沿うように考えて感じて行動してしまうのですね。
たとえば潜在意識で「自分は愛されない・自分には価値がない」というような思考がインプットされてしまうと、自動的にそのような行動をとってしまうので、より自分は愛されないという体験をつくりだしてしまうというように。
潜在意識にある思考を変えるには、その思考が奥深くに潜っているので、「原体験」などを掘り出して、追体験して別のイメージで書き換える、という方法が多いかもしれません。
これが自己啓発やスピリチュアルでよく伝えられている「潜在意識」の仕組みです。
ただエイブラハムの伝える「引き寄せの法則」からみる「潜在意識」については、少しびっくりなことがあります。
じつは、エイブラハムはあまり潜在意識にある大量の思い込みについては、引き寄せに影響は「ない」と伝えています。
引き寄せの法則において、引き寄せを起こすのは「思考」です。
そして「今、この瞬間にフォーカスしている思考」にもっとも引き寄せのパワーがあり、フォーカスしていない思考には引き寄せのパワーがありません。
これは、どういうことかというと、「潜在意識にある大量の思考」は、あるのはあるけれど、今そこにフォーカスしていないのでほとんど引き寄せの力がないのです。(ただし意識せずに「今」当たり前に出している思考にパワーがる)
なので、今もし嫌な気分を感じていて、それが潜在意識の自動的な思考で起こっていた感情であれば、なんらかのネガティブな思考にフォーカスしていると気づき、そこから「思考」を変えればいいだけなのです。
今、この瞬間から思考のフォーカスを新しいものに変えれば、そのフォーカスした思考にもっともパワーがあるので、引き寄せの作用点が変わり、新しい引き寄せが起きるのです。
つまり、今、ここから自分を否定していた思考に気づき、それをやめて新しい思考にフォーカスする、自分のよいところを見ようとする、できているところをみる、ただ自分を否定する思考をやめる、もうそれだけでいいのです。
エイブラハムの引き寄せの法則では、潜在意識に大量にある、自己否定の思考をいちいち全部変える必要もありません。掘り下げていく必要もありません。思い出して癒す必要もありません。
今、活性化しているネガティブな思考に「気づき」、フォーカス先を意図的に変えるだけでいいのです。
なぜなら、今、そこにフォーカスしていないのであれば、それはパワーをもたないからです。
今この瞬間に、自分に対して優しい気持ちや、あたたかな視点をもってフォーカスできれば、そのパワーがもっとも強くなり、引き寄せも自分にとってあたたかな引き寄せが起こります。
自分を否定している、自分を好きじゃない、自分を罰するような思考を出していたことに、今気づければ、あとは変えるだけでいいのです。
今、自分自身のことを丁寧に観察して、自分に対する考えや扱いに気づいて、変えるのが大事なんですね。
それもやはり、自愛です。
それでもどうしても自分を愛せないと思うときは
引き寄せの法則からみる「自愛」も潜在意識からみる「自愛」に理屈はわかった。
もちろん自分を愛せた方がいいし大事なことだと思う、でも、どうしても自分を好きに思えない、大切に思えない。
そんな場合は、もうひとつ、素敵な考え方があるのでお伝えしますね。
もし、自分のことがどうしても愛せると思えなくても、周りのことはどうでしょうか。
大切な友人、大好きな仲間、愛おしいペット、憧れの先輩、いつも気にかけてくれる職場の人、友達の赤ちゃんなんでもいいのですが、「好きだな」「ありがたいな」「大切だな」「かわいいな」「素敵だな」
そんな風にもし思えるものがあるのならば、思いっきりそれらを愛でて味わってみてください。
自分に対してはそう思えなくても、自分以外にそう思えるものがあるのであれば、たくさん見つけてたくさん愛を感じてください。
その時、あなたはソースの視点と一致して、ソースの波動と一致してます。その波動の状態が続けば続くほど、あなたの波動はポジティブな波動が優勢になっていきます。
そうすると、あるとき、自分に対しても否定的に思わなくなる、自然とソースの視点で自分をみることが「簡単」になっているはずです。
直接自分に対しての「思考」や「意識」を変えたわけではなくとも、他のことでソースと一致していけば、「抵抗の思考(波動)」が自然とゆるまっていき、思考もどんどん変わっていくからです。
これって、すごいことですよね。
多少は時間がかかるかもしれませんが、自分に対しての否定がゆるまれば、あとは少しずつ自分への見方を変えていき、あとは波動のポジティブな勢いに任せればいいのです。
わたしはこのエイブラハムの伝える引き寄せの法則を知ったときに、なんて優しいルールなんだろう、と思いました。
自分を愛せるのであれば、それが一番ですが、なかなか自分を愛せないのであれば、無理に愛そうとしなくていいのです。ただ、愛でられるものを愛でていれば、あなたのあなたに対する評価も変化していきます。
まとめ
以上、自分を愛することとはどういう状態をいうのか、引き寄せの法則や潜在意識における自分を愛することについてお伝えしてきました。
仕組みを理解していくと、自分を愛するってそんなに難しいことではないのかなと思えるのではないでしょうか。
おそらく引き寄せの法則や潜在意識について知ろうとし、また「自分を愛する(自愛)」という概念に出会う人は、多かれ少なかれ、何かの悩みを抱えていてそれを解決したい、もしくはなにかの願いを叶えたいと思い、出会っている方がほとんどですよね。
もしかしたら最初は、自分の願いや望みを叶えるための、問題を解決するやり方のうちの1つとして、自愛を始めるかもしれません。
それらの悩みや問題、望みや願いを通して「自分を知ろうとする、自分を愛する」という事の大切さに気づける機会ができたことって、実は本当にラッキ―なことなんです。
でも、できればぜひその為だけではなく、自分を知り自分を愛することそのものが喜びとして行ってみてください。
そのときだけではなく、ずっと続けてみてください。
自愛を何かを叶えるツールとしてではなく、ただ自分のために、あたり前のこととして行うようになれば、あるときミラクルが起きるだけではなく、生き方や人生の質そのものが大きく変わっていきますよ。
そのためにも、まずは大前提である、自分を愛するってどういうことなのか?についてお伝えしました。
自分を愛するための実践的なやり方については、今後また別記事でいろいろお伝えしていくので、楽しみにしていてくださいね!
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