引き寄せの法則や潜在意識を使って、望みや願いを叶える方法はたくさんありますよね。
たとえば、望みや願いをノートに書く、イメージングする、アファーメーションをするなど、いろいろあります。
今回は、脳の仕組みを活用した、望みや願いの叶え方や「思い込み」のつくられ方、そして「引き寄せの法則」との関わりを紐解いていきます。
スピリチュアルな面からだけでなく、脳の仕組みから「望みや願いの叶え方」「思い込みの作られ方」を理解すると、望む現実創造をするためにはどうしたらいいのか?ということも、より分かっていきますよ。
ぜひ、じっくり読んでみてくださいね。
無意識を司る脳のRAS機能を知る
RASってなんですか?
まずは、脳の中で、望みや願いを叶えていくことや「思い込み」をつくる事と深い関係にあるRASという機能についてご説明していきます。
「思い込み」というのは、潜在意識の奥に落とし込まれると、その「思った通り」に人は無意識に行動し「思い込みどおりのことを現実化」させ続けます。
脳の機能は各部分によって、様々な役割があるのですが、身体の生命維持機能と、「思い込み」や行動の自動化、意識レベルのコントロールに関わる脳の部分を総称して「RAS」と呼びます。
RASにはほかにもいろいろな役割がありますが、今回は引き寄せの法則や潜在意識などと深く関わる機能についてお伝えします。
このRAS(網様体)と脳を結ぶ経路には2つあります。
・2つ目は網様体が脳から受け取った指示(命令)を、体の運動を統合する小脳や各種神経に伝える経路(運動の指示を与える)
つまりざっくりいうと、RASには身体→脳に情報を送るパターン(回路)と脳→身体に情報を送るパターン(回路)があるのです。
RASは、身体の感覚器官から脳に入るほとんどすべての情報を中継しています。そしてRASが「思い込み」をつくることと関わる大きな要因として
というものがあるのです!
余談になりますが、嗅覚の情報はRASを経由せず、直接「感情」を司る大脳辺縁系の部分に届きます。これがよく嗅覚は本能的に好き嫌いを判断する・波動をキャッチすると言われる所以です。面白いですね
身体の感覚器が受け取った刺激の情報が、RASを通して脳に伝えられることで、大脳新皮質の中にある前頭葉が情報を理解処理して記憶します。
そしてそれが、思考や感情を生み出したり、普段とっている行動はどれがベストかと判断したり、行動意欲を生み出していくのです。
つまりRASが普段の反射行動に繋がる情報の取捨選択を行っているのです。
なぜRASの働きが生まれたのか「情報取捨選択機能」
わたしたちの脳には、毎秒ものすごい膨大な情報が送られています。しかし、この情報をすべて処理すると、人間の脳はパンクしています。
人間の脳は毎秒4億ビットほど情報を処理していますが、意識的に処理できているのはそのうちの2000ビットだそうです。
つまり99.9%は無意識に処理されていて、ほんの少しだけ意識上で処理されているんですね。
そこで脳は、あらゆる情報をふるいにかけ、自分にとって重要だと思われる情報だけを拾い上げていくRASという機能を獲得したのです。
本当は様々な情報が身の回りにはあるのだけれど、このRASによって、入ってくる情報の中で、自分にとってどれくらい優先順位が高いかを、まずふるいにかけてしまいます。
身体の器官から拾ってきた様々な情報を仕分けして、私たちが普段よく考えている、感じていることの情報にぴったりのものを拾い上げ、脳に伝えていき、またそれによって意識がひきつけられていきます。(身体⇒脳)
ふるい落とされた情報は、あったはずなのに、自分にはもう「ない」ものとして処理されるのです
そして脳はRASがふるいにかけて送ってきた情報を受け取り、その情報に応じて自分がどんな言葉や行動をとるべきか身体に指示を与えます。(脳⇒身体)
つまりこの過程そのものが、繰り返されれば繰り返されるほど、意識⇒潜在意識への刷り込みにもなっていくのですね。(無意識にそうなってしまう)
RASには、このような「情報取捨選択機能」を大きな特徴として持っています。
RASのさらなる機能「情報検索機能」「ゴール設定機能」
RASにはこの「情報取捨選択機能」のほかにも、「情報検索機能」「ゴール設定機能」までもあります。
RASの機能すごいですね!
「情報検索機能」とは、あなたに関する情報、あなたが知りたいと思うこと、あなたが気になっているもの、あなたがすぐに知った方が良い情報を、周りにある他のものよりも優先して探し出してくれます。
たとえば、女性だったら妊娠したら、急に妊婦さんが目について増えたように感じる、赤ちゃんが生まれたら、どんなに周囲がうるさくても、赤ちゃんの泣き声をしっかり拾う、周りがどんなにうるさくとも、街中であなたの名前を呼ばれたら振りむくなどもそうです。
あなたが関心を寄せている情報に関して、優先的に拾うようにするのです。その代わり他の情報はばっさり捨てます。
たとえば、あなたがとても欲しい本があり、それを本屋に探しに行くとします。
あなたは本棚を見つつ、パッとあなたが欲しかった本の題名を見つけ出します。
しかし、その探していた間、さっと見回していた本の名前や背表紙の色などは覚えていないはずです。
確かに見ていたはずだけれど、RASは自分が欲しいと思ってた本の情報以外は、入ってこないようにするのですね。
なぜかというと、RASはあなたにとって重要だと思うものを、優先的に周りから拾い集めてきます。
気をつけないといけないのが、それがどんな内容であったとしても、ということです
もしあなたが「世の中は問題ばかりだ」と常に思っていたとします。
常に考えていることは、RASにとっては、あなたにとって「重要なこと」と判断をします。
するとどうなるか?RASは優先的に、それらの情報をどんどん集めてくるのです。
もちろん世の中には、平和で幸せでhappyな情報もたくさんありますよね。
でも、あなたの目に入ってくるのは、不幸な話題、社会問題、つらい話、ばかりなのです。
それ以外の情報をRASはシャットダウンしてしまう
そしてあなたは「世の中は問題ばかりだ」な思い込みをどんどん強化します。
なので、あなたが普段から「望むこと」を考えていれば、優先的にその情報をRASは入ってくるようにしてくれるし、「望まないこと」を考えていても、優先的にその情報を集めてくれます。
引き寄せの法則の観点から望むものを見ることの大切さや、その方法はこちらから♪
引き寄せの法則でも、望むことを考えようとよく言われていますが、脳科学でもそれはまったく同じなのですね。
こういう共通項がみつかると本当に面白い!
そしてもう一つのRASの機能が「ゴール設定機能」です。
RASには「自分がどうしたいか、どうなりたいか」と明確に決めると、そこにたどり着くまでの情報をとことん集めてくれるのです。
そして、自分が目的を決めた時、「どうすればそれができるのか?可能になるのか?」という方法は考える必要はありません。
しっかり「どうしたいか、どうするか」を決めれば、あなたがそれを忘れていようとも、必要な情報をどんどんRASが探して取り入れていきます。
RAS機能で最も重要なこと
さて、RASには様々な機能があるとお伝えしてきましたが、RAS機能でもっとも重要なポイントがあります。それは
ということ。
その信じることの内容はどんなものでも構わないし、それが「正しい」「正しくない」「事実か」「事実ではないか」も、RASにとっては関係ありません。
自分がそれが真実だ、と自分が決めたら、それに必要な情報をRASはせっせと集め続けてくれるのです。そして、それ以外の情報は入らないようにしていきます。
⇒引き寄せの法則における「思い込み」の作用はこちらから
これはすごいことですよね。
ということは、やはり「自分がなにを信じるか、真実にするか」は自分で決めることが大事です。
そして同時に「物事や出来事の見方」を自分にとって良くなるように考えることも大事になります。
これはなぜかというと、たとえば「会社を解雇された」という事実があったとしますよね。
反対にネガティブに「自分はついていない。これから路頭に迷ってしまうかも。どうして自分が。」などと捉えることもできる。
事実は「解雇された」というものであり、それに意味づけするのは自分自身です。
その意味づけは自分で決められます。
ただ、その意味づけを「決めた」ら、今度はRASがそのオーダー通りに、それを真実にする情報をどんどん集め始め体験し、やっぱりそうかと確信を深めるようになっていくのです。
でも、そもそもの、この発端は「自分自身の物事の見方・捉え方」から始まっていましたよね。なので、日々の自分の物事の捉え方を意識的に変えていくのも、とっても大切なのです。
・自分が何を信じたいかを腹の底から「決める」こと
・普段、物事をどのように見て捉えるかを、自分の望む方向に向ける癖付けをすること
が大事
・意識を常に向けるもの、考えているものがRASによって選別されていき、だんだんと潜在意識に染みこんでいくので、なにをプログラミングしたいかを「自ら」選んでいくのが大事。
RASを使いこなすにはどうする?
ここまでにRASの性質についてお伝えしてきました。
RASが潜在意識と深く関わりを持つことも分かったかと思います。
ではこのRASの性質をどのように活用して、自分の望みの現実創造をしていけばいいのでしょうか。
ここでは、RASの具体的な活用方法についてお伝えしていきます。
①自分がやりたいこと、自分の望みはなにかを明確にする。
さて、まずはRASを自分が望む人生創造のために活用するならば、そもそも自分にとって何が重要なのか、自分はどうありたいのか(ゴール設定)を明確にすることが大事です。
そして、これは簡単なようでもあり、難しい部分でもありますよね。
なぜなら、私たちは「自分の本当に望むもの」というものが、分かっているようで分かっていないことも本当に多いからです。
これが望みだと思っていたものも、実は親にずっとそうしなさいと言われていたから、周りからみてそのことは評判が良いからとか、自慢できるからなど、自分の本心ではなく「周りの目や評価」を気にしていただけのもの、などもあります。
また、潜在意識は、あなたの本当に思っていること、考えていることに作用するので、望んでいるようで、実は奥底ではたいして望んでいなかったのであれば、それも叶いません。
まずは自分の望みを明確にして、望ませること。これを大事にしましょう。
望ませてあげるためのヒントはこちらから
自分だけが見るものなので、人にどう思われるかは関係ない。遠慮しない。
ドリームキラーには絶対見せないように気をつけましょう。自分でニヤッとしちゃうものをたくさん集めましょう♪
②望みが明確になって書き出したものを、とにかくRASに覚えさせる。
望みが明確になったら、今度はそれをRASに「重要である」ということを覚えさせていきます。
なにかすごく衝撃的な出来事があれば、一発でそれが自分の中で落とし込まれることもありますが(笑)一番地道だけれど確実なのは、それを何度もなんども目にしたり、言葉で聞いたりすることです。
そもそも脳は、忘れっぽくできているので、覚えておく工夫をするのはとても大事なのです。
RASに望みや願いを覚え込ませ、潜在意識に落とし込むための有効な方法を、いくつかご紹介していきますね。
潜在意識に、望みや願いを落とし込んで叶える方法
ノートに望みや願い、目標を書く
先ほどのこれいいな!リストもですが、まず自分の望みややりたいこと、好きなことやこれいいなと思う事はどんどん手書きでノートに書きだしていきましょう。
まず紙に書き出すことで、頭の中でいろいろと固まりあっていることが、ほどけて一つ一つを単独に明確にすることができます。
頭のなかだけで考えていると、あれもこれもと考え出してしまい(また頭の中の否定も出てきたりして)思っていることがぼやけてしまうことがあるんですね。
紙に書き出すだけで、頭の中が不思議と整理され、自分の考えや気持ち、望んでいることが明確になっていきます。
また紙に書き出したことを眺めていると、最初はこれがいいなと思っていたことが、案外そうでもなかったことに気づいたり、本当はこちらがいいと思っていたなど本心に気づけたりもします。
まずは頭のなかをクリアにしてあげて、自分の望みや願いは何か、を明確化してあげる。
明確化することでRASがそれにフォーカスを当て始め、必要な情報を集め出す。
書き出すことはこのような頭の交通整理になり、RASへの指示にもなりますが、心理的にもとてもいい効果があります。
そして紙に書き出す効用はまだまだあります。
目標や望みを手書きした時は、キーボードで書いた時の達成率よりも高い、という実験結果がアメリカで発表されました。
文字をタイプするときに必要な指の操作は8種類しかなく、脳もその8種類の動作に対応する神経しか働きません。
しかし、手書きをするときには、指の操作は1万種類もあり、脳で働く神経もとても多くなるのです。目標を手書きで書くことにより、脳も活性化しRASも刺激されます。
ちなみに、ノートに望みや願いを書くときは、頭の交通整理として書くことも大事ですが、書いている最中にそれをイメージしてワクワク、うきうきすることも大事です。
実際に、夢や目標を書いた紙や、欲しいものの写真を眺めているとき、人の脳は自然とその夢や目標が実現したとき、叶った時のことをイメージします。
脳が実現後をイメージすると、脳には報酬を期待してわくわくしているときに快を感じる性質があり(実際に手に入ったときと同じくらいに快感を感じる!)、脳の中の報酬系が刺激され、ドーパミンが分泌されるのです。
ドーパミンは「やる気」に関わるホルモンなので、目標達成の行動も促していきます。
RASの側面から見ても、強い感情が出れば出るほど、それが「重要」であると認識されるので、機械的に書かないように気を付けましょう。
書いたものはつねに読み返す
とても有名な例ですが、ハーバード大学の学生に対して行われた調査で、「卒業時の目標設定と10年後になされたその成果」について書かれたレポートがあります。
卒業時に
②13%の卒業生が「目標は設定したが、とくに紙に書き留めてはいない」と答え
③84%の卒業生が、「卒業後は、とくに明確な目標を設定していない」などと答えました。
そして、その学生たちに10年後どのようになっているかを調査したのです。
その卒業生全員に年収の聞き取り調査をしたところ、①の明確な目標と具体的な計画を紙に書いていた学生たちの平均年収は、残りの②③の97%の学生たちよりも10倍も上だったのです。
この調査をしたのもすごいのですが(笑)このように目標や望み、夢を明確にして紙に書き残しているだけで、実際に叶えた人と、そうではない人が明確に差が出たのですね。
RASにその情報が重要だと入れ込むには、その書いた願いを何度も読み返すことも有効です。
寝室に貼って置いたり、手帳に挟み込んだり、鏡の横に置いたり、常に自分の目に入りやすく意識できるところに置いておくのも効果的。
⇒自動的にそれを叶えるための情報を集め続け、行動し続けるようになっていたからと言える。望みや願いを叶えるためには、継続力、諦めない力もじつはとても大事。
紙に書き出し意識し続けることは、この継続力と諦めない力も引き出す。
またその紙を常に読み返していくことで、自分にとってどの願いや望みが本当に大事なのか、もしくは大事ではないのかも明確になっていきます。
その時は、新しい願いや望みを、どんどん付け加えていくのもいいですし、最初は重要だと思っていたけれど、実はそうでもないかも、と思うものは削除して変えのもいいでしょう。
そしてその中でも、ずっと変わらない、とても大事な望みや願い、やりたいこともあるはず。
それはあなたの核となる大事なものだとわかるはずです。
書いてあることを何度も目にすることで、RASが目覚め働きだすのです。
脳波イメージできれば、それは達成できる
脳は、その人が物理的、精神的に達成できることしかイメージできません。
つまり、イメージできることは、あなたの脳がそれは達成可能だと判断したことなのです。
どんなに大きな目標でも、できそうにないとエゴが否定したとしても、あなたがそれをイメージできたのなら、あなたの脳は、あなた自身がそれを達成できる力がある、必要な資質があなたに備わっていると知っているものなのです。
あなたから望みや願いが湧きだして、それをイメージできるのであれば(ぼんやりとでも)あなたにはその目標を達成できる何かがあり、可能性があるとまずは受け入れていきましょう。
そして、その後は、できるだけその達成した状態をイメージしていき、RASにその状態を覚えこませます。
脳内には、体へ指示を送るための脳細胞が数百億以上あります。
あなたが目標を達成した姿をイメージし、その感情を味わうたびに、それらの脳細胞がRASにその情報を体全体へと送るように指示し、体は潜在意識レベルで、そのイメージを達成するための行動を起こします。
またそれは、引き寄せの法則でいえば、細胞はその叶った状態が当たり前の状態になるということでもあります。
その叶った波動を発してどんどん必要なものを引き寄せていくプロセスと同じなのですね。
イメージしやすいよう目標や望み、願いはなるべく具体的にする
目標や願いを紙に書いて、明確にしていったら、それを目に見えるところに置いたり、読み返して「イメージ」を湧かせるのも大切です。
脳は、「言葉」そのものを理解しているのではなく、脳内に「図(絵)」を描いて理解しています。
望みや願いを紙に書いて、はっきりさせるのは、その方がその場面が絵として、脳内に浮かぶからです。
イメージするにはぼんやりとしたものよりは、具体的にした方がイメージしやすいですよね。
なので、できるだけその望みや願いがどれくらいの規模(量、金額)、形、色、場所(どこの場所、土地、環境)、手触り、香り、どのような人たちといるか(自分がすきな人、性格)、どのようなシチュエーションがいいのか、明確にしていきます。
そこからその感情や感覚を味わえそうなものは、どんなものかな~と逆算して、望むものの姿を逆算するのもおススメです。
必要であれば、その願いや望み、目標に関係がある絵や写真を切り抜いておき、イメージするのに役立出るのもいいです。
これはいわゆるビジョンボードと言われる方法ですね。
ただし、これも眺めながらワクワクしたり、楽しんでイメージを膨らませてくれるものかどうか、が大切です。
RASにとっては具体的な方が稼働しやすいのですね。
ただ絶対にそうしなければならない、叶わないということではなく、あくまでもそれらのツールをつかうと、イメージしやすいよ、RASに重要なものだよ、と覚えさせやすいということなので、縛られ過ぎないように気を付けてください。
こうだったらいいな、ああだったらいいな、とどんどん願いや望みにフォーカスをかけ、ワクワクしてイメージしていきましょう。
イメージをするときには否定的な言葉を使わない
さて、RASに自分の望みや願いを覚えさせ叶えていく際に、否定的な言葉を使った望みや願いの表現の仕方はお勧めできません。
というのも、脳は「ある」ものしか、イメージができないという特性があります。
つまり「○○をしない、○○をやめる」という、否定形での望みの書き方は、視覚化できないものをイメージするようなもので、RASには、それが理解できなくイメージできません。
たとえば、「ピーマンをチンジャオロースに入れないで」という望みを持ったとしましょう。
しかし残念ながら、そう思った瞬間、あなたはピーマンが入っているチンジャオロースを脳内に浮かべたはずです。
ピーマンが入っていない、チンジャオロースは思い浮かべれなかったはずです。
脳は最初に発せられた言葉からイメージを湧かせるので、なにか望みや願い事があるときは、肯定的に書くのが大事なのです。
もしあなたが今、60キロでダイエットをして「10キロ痩せたい!」と思うのであれば、「10キロ痩せる」と書くのではなく(この書き方だと、もともとの60キロの姿がイメージされてしまう)「50キロになってウエストもスッキリしている」というような書き方をしましょう。
50キロになったイメージが脳内でできれば、そのイメージ通りになるようにRASに指示が送られます。
そしてRASはそのための情報を集めながら、潜在意識にそのイメージが送り、そうなるように行動し始めます。
疑似体験できそうなものを探して体感してみる
引き寄せの法則でももちろんですが、脳科学(RAS)においても、自分の望みや願いが叶ったときの疑似体験をするというのは、望みや願いを最短で叶えていくのに有効です。
その願いや望みが叶ったものに近い状態を味わえば、状態を味わうほど脳内での臨場感は増し、感情も強くなり意欲も増します。
引き寄せの法則でいえば、叶った波動を体感すればするほど、その波動の状態を覚え同じ状態を引き寄せていきますよね。
脳も、その叶った状態を何度か体験し、それが頭の中で先に当たり前になると(潜在意識に入ると)、叶っていない(現実の)状態の方に違和感を覚え始めます。
その違和感を埋めるべく、RASは情報を集め、体を叶う方向へと動かし始めます。
なので、もしその願いや望みが叶う状態と同じような体験ができそうなら、ぜひやってみましょう。
たとえば、高級車が欲しいのなら、試乗してみてその時の状態はどんなか、その車はどんな乗り心地か、実際の感覚をしっかりと味わいましょう。
すてきなパートナーが欲しいのなら、もしデートに行くならと想定して、デートに来ていく服を選んだり、行きたいデート場所に行ってその状況を先に体感してみましょう。
そしてリアルに一緒に行ったときは、どんな感じになるかを、頭のなかでイメージしてみるのもいいですね。もっとこうしてみたい、こうしようというイメージも具体的に湧いてくるかもしれません。
脳と体で、その叶った状態をどんどん味わっていけば、脳はよりそれを現実化するために、超特急で働いてくれます。
アファーメーションを利用する
イメージングの次は、これまた引き寄せの法則でも有名な「アファーメーション」です。
アファーメーションによって、自分に宣言し続けること、言い続けることは、繰り返されることでRASが重要なものと判断し、それが脳に伝わり、脳内の神経経路を繋ぎ変えてくれます。
そうしてアファーメーションは、あなた自身の思考パターンや、自分に対するセルフイメージを徐々に作り変えてくれるのです。
細かくいうと、引き寄せの法則ではアファーメーションはそこまで重要ではないのですが、今回はRAS機能においてということで参考にしてみてください^^
でも、結局、わたしたちは意識的にしろ、無意識的にしろ、1日に6万回以上も思考し、そのなかで繰り返し「自分自身に声かけ」をしているんですよね。
しかも無意識の場合は、どちらかといえばネガティブな声掛けが多かったりします。
「わたしにはできない、ムリ、やれない」などなど。
また他人になにか言われたこと、「危ないからやめなさい」「それは難しい」「あなたはダメな子ね」などなど、それはまったくの真実ではないのに、繰り返し言われていたからRASがそれを重要だと思って、自分の中に入れ込んでしまっているものもあります。
このように、わたしたちは、意識的にしようがしまいが、自分は自分にいつも声掛け(アファーメーション)を行っていることになります。
それだったら、意識的に自分が気分が良くなること、前向きになれる言葉、願いを叶えるための言葉をかけた方がいいし、増やした方がいいですよね。
それを根気よく続ければ、RASはそれって大事なのかもと、優先的に脳に届けてくれるようになるのですから。
アファーメーションは、「自分へかける言葉の入れ替え作業」ともいえる。
ひたすら繰り返されたものをRASが重要だと認識し、せっせとそれに関するものを集め出し脳に染みこませていく。
自分で自分に対してかけてあげたい言葉は自由に選べる。
だからこそ自分に対して優しい言葉をたくさんかけてあげるのが大事。
ただ、そうはいっても「望むことや願がうこと、こうありたいこと」に対して、「本当はそんなことない!」「できない!」「無理」という元々のパターン(エゴ)が大きく抵抗を示す場合があります。
この場合は、根気づよくアファーメーションを続けて、内側の意識を変えることも可能です。
しかし、とても嫌な気持ちになってしまうことも多いので、わたしは正直お勧めしません。
⇒抵抗についての詳しい記事はこちらから
その場合は、少しずつ、自分が心地よいと思える、これだったら確かにありかも、できるかもと感じれるような言葉から変えて、入れ込んでいきましょう。
もしくは、まず「自分は○○になってもいい、○○してもいい」と自分がその望みを叶えていい、そう変わっていいと、自分に「許しを与える」言葉を浸透させることから始めてもよいですね。
具体的なアファーメーションのやり方
アファーメーションは、自分の望みや願い、こうありたいという言葉をくり返し、自分に言い聞かせRASにそれが重要なものであると教え、内側を変えていくものです。
RASに重要だと伝えるには、繰り返しも大事ですが、やはりそこに感情が乗ることも大事。
機械的にひたすら言葉を言い続けるでもOKですが、それを実行するには根気と根性が必要で、たいがい途中でくじけてしまう可能性が高いです。
それよりも、できるだけその言葉によって、イメージが湧き「気持ち、感情が乗せる」、そうなる、そうする!と前向きな意識を込める、もしくは、その言葉とともにわくわくしたり、いい気分になれるような言葉をつぶやくのがおススメです。
どのような表現なら、自分はわくわくした気分になれるか、イメージしやすいか、気持ちが乗りやすいのかを意識して工夫していくのが大切
アファーメーションに使う言葉は肯定的にする
アファーメーションでは、必ず肯定的な言葉を使います。否定形の言葉は使わないようにします。
というのも、先ほどお伝えしたイメージングと同じように、脳は「否定形の○○がない、やめる」などを理解できないからです。
たとえば、子どもへの声掛けで「事故に合わないよう車に気をつけて」だと、「事故と車」のイメージがなされてしまうのですね。
なので、「ゆっくり歩いて、信号は守ると安全だよ」というように、言葉を肯定的なものに変えていきます。
他にも禁煙したい人は「煙草をやめる」という表現だと「ない状態」をイメージすることになるので、「わたしはクリーンな呼吸をする」「健康で元気」など表現を工夫しましょう
アファーメーションでも、肯定的な言葉を使いそれを自分に言い聞かせ、それを脳内でイメージできるときに、気持ちもあがりより効果を発揮します。
「私は○○になりました」「私は○○だ」「わたしは○○になる、する」という言葉を使う
アファーメーションで使う言葉は、完了形、現在形、現在進行形で表現します。
ちなみにわたしは、「○○になりました。」という完了形は、「まだなってない」という抵抗が出やすいです。
「○○だ」の現在形や、「○○する!」と決意を自分に伝える(宣言する)言葉や、「○○になっています」などの進行形を使っています。
要は「自分がどの表現ならしっくりくるか、抵抗が出ないか」が大事なので、じっくり言葉と聞いた時の感覚を大事にしていきましょう。
具体的な言葉にする
アファーメーションで使う言葉は、あまりふわっとしすぎないように気をつけましょう。
これもイメージングと同じで、抽象的過ぎる言葉はイメージが湧かず、感情も出てきません。
脳に訴えかける力を強めたいなら、できるだけ具体的な言葉がけをする方が有効です。
声に出して言う
アファーメーションをするときは、なるべく「声に出して」つぶやきましょう。
心の中で言うのもいいのですが、人の記憶は、視覚、聴覚、嗅覚などの感覚器官から海馬に情報が送られ、整理整合されて、短期記憶のものか長期記憶のものか、超短期のものかなど判別されます。
この情報を大事なものか判別する際に、働かせる器官が多ければ多いほど、記憶は強化され長期に残りやすいとされます。
なので、声に出していうほど、長期の記憶に関わる脳の細胞が活性化し、脳に定着しやすくなるので、できるだけ声にだして、気持ちも込めてつぶやきましょう。
引き寄せの法則と脳科学(RAS)の使い方の矛盾を感じるときは
ここまでRAS(脳科学)の側面から、望みや願いを叶えるための方法をお伝えしてきました。
ただ、ご紹介してきた方法は、引き寄せの法則からの側面ではそこまで重要視されていなかったりすることもあります。
たとえば、引き寄せの法則では、望みや願いが出たら、それはヴォルテックスですでに存在しているので、必ずしも、ノートに書いたり、何度も思い返したり、アファーメーションしなくても大丈夫だと伝えています。
このブログを参照してね。
じゃあなんで記事にしたんだって話なのですが笑
でも、引き寄せの法則やスピリチュアル的なことはよく分からないけれど、脳科学や量子力学などの、学問的なことなら理解できる、受け入れられるという方も多くいらっしゃいます。
今回はその方たち向けに書いてみました。
わたし自身は、必ずしも望みは書かなくてもいいし、望みや願いを見返さなくても大丈夫と思っているし、実際にそれで叶ったこともいろいろあります。
エイブラハムの教えで、唯一絶対のルールといえるものは、「いい気分でいることいること」=「ソースの波動と一致すること」です。
それ以外の細かな方法ややり方などは、あくまでおまけというか、やってみるとよりいいかもね、いい気分になれて、望みや願いが、早く叶いやすいかもねという感じなのです。
また潜在意識の側面や脳科学の側面で、イメージングやアファーメーションなどの有効さを理解できれば、やりながら、こんな効果があるんだ♪と楽しみながらやれますよね。
きっとこれで叶っていく♪と楽しくできるのであれば、引き寄せの法則ではイマイチやりずらい、理解しずらい人は、これらの方法を使うのも全然ありです。
どの方法が「正しいか」「正しくないか」ではなく、自分にとって合うのかどうか、そして理解しやすくしっくりくるか、が一番大事です。それが、あなたの望みや願いを叶える最短ルートになります。
今回の脳科学の話や望みの叶え方も、いいなと感じたらぜひ取り入れてみてくださいね。
まとめ
今回は、脳科学のなかでもとくに、願いや望みを叶えるのに役立つRAS機能について、お伝えしました。
ノートに望みを書くことも、イメージングも、アファーメーションも、引き寄せの法則や潜在意識などで、望みを叶えるための方法としてよく紹介されていて、お馴染みの方法ばかりですよね。
今までなかなかやりたいと思えなかった人も、それらはどのような脳の働きを活用して行うのか、どういう具体的な効果があるのか、「どうして、なぜ?」を理解して納得できると、やってみようと思えるかもしれません。
今回の記事を読んで、今まであまりノートに望みを書いたり、イメージングやアファーメーションはしてこなかった方も、自分の脳と仲良くなるつもりで、楽しんでやってみてくださいね。
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